ヤマハのレコーディングカスタムシリーズはYD9000と呼ばれ、一度廃盤になってしまったが近年復刻された。
ヤマハのレコーディングカスタムといえばバーチシェル。
しかしレコーディングカスタムといってもバーチシェルのスネアではなく、ブラスシェルのスネアやステンレススネア、アルミスネアなど様々なラインナップがある。
それに加え、深さの違いもあるもんだから、レコーディングカスタムといえど色々な種類があるんだ。
この記事ではヤマハのレコーディングカスタムの特徴やおすすめポイントなどについて解説していく。
ちなみにヤマハのレコーディングカスタムのことをレコカスなんて呼んだもするな。
中低音域がふくよかな100%バーチシェル
ヤマハはレコーディングカスタムの良い所はやはりバーチシェルスネアのイメージが強いだろう。
100%のバーチシェルでできているヤマハレコーディングカスタムはそのふくよかな中低音が持ち味。
また、そのふくよかな中低音は心地よい音色を出しつつ、さらにレコーディングの際のノリ具合も抜群である。
これがレコーディングカスタムと言われる所以。
もちろんレコーディングで映えるだけではなく、その絶妙なマイクノリから大分でも大活躍する事間違いなしだろう。
ハイテンションラグ
ヤマハレコーディングカスタムの中にも様々な種類があり、その中でも1480という品番が入っているスネアにはハイテンションラグが使用されている。
1480という数字はご想像の通り14×8のモデルだ。
このスネアにはかつてのおじさんたちの心を魅了したハイテンションラグが使用されている。
ちなみに、レコーディングカスタムでも1480以下の数字の場合は、ハイテンションラグではなく、ワンピースラグが採用されているので間違えないようにしよう。
たとえば、RBS1455SOB SOLID BLACK もレコーディングカスタムで100%バーチシェルなのだが、ラグはワンピースラグだ。
ハイテンションラグが使用されているのはRBS 1480のレコーディングカスタムのみ。
レコーディングカスタムの種類
RAS
レコーディングカスタムで RAS となっているものはシェルがアルミニウムでできているモデルだ。
標準的なアルミスネアに加え、ヤマハ独自の技術が盛り込まれているレコーディングカスタム仕様となっている。
※表がはみ出る場合は横にスクロール可能
価格 | 44250円~ |
シェル | アルミニウム |
シリーズ | レコーディングカスタム |
口径 | 14インチ |
深さ | 5.5インチ 7インチ |
テンション | 10 |
RLS
こちらは、胴がステンレスでできているスネアだ。
基本的な作りは上記で紹介したアルミモデルと変わりはないが、こちらの RAS レコーディングカスタムは、深さが7インチのラインナップが存在する
※表がはみ出る場合は横にスクロール可能
価格 | 44750円~ |
シェル | ステンレス |
シリーズ | レコーディングカスタム |
口径 | 14×5.5 14×6.5 |
テンション | 10 |
RRS
このモデルはシェルがブラスでできているタイプのレコーディングカスタムだ。
注意しなければならないのは、口径が13インチのものと14インチのものがあるということ。
胴の深さだけで判断してしまうと、スネアの口径が違ったなんていう事が起きてしまうので注意しよう。
※表がはみ出る場合は横にスクロール可能
価格 | 43500円~ |
シェル | ブラス |
シリーズ | レコーディングカスタム |
口径 | 13×6.5 14×5.5 14×6.5 |
テンション | 10 |
ラグ | ワンピースラグ |
スネア遍歴はパールのスチール(5,5”),ラディックのスチール(5.0”),TAMAの木胴(6.5”)。
それぞれ特徴がありましたが、個人的に出したかった音は、ビル・ブラッフォードのアレ!
浅胴では倍音が少なく、深胴では自分のパワーではアタックが出なさ過ぎで、色々試した中で、自分のパワーでもちょうど良く鳴ってくれる5.5”で、明るい音色のブラス製をチョイスしました。
結構な大きさと鳴りなので、一番効果を発揮するのは小規模なライヴハウス。
多少周りの楽器の音が大きくても、ガンガン抜けてくれますし、耳元への音の返りも抜群。周りの音の大きさに引っ張れて余計な力が入れることなく、プレイに集中できます。
抜けが良すぎる場合はミュートで対処すればレコーディングでも大丈夫だと思います。
【乗せるだけでミュートできるRtom/Moongel】なら簡単にスネアの鳴りを抑えることができるので、レコーディングカスタムとの相性バッチリ。
クラシックなロックやラウド系の音楽におすすめ。ハイピッチのチュニーングにすると特に効果を発揮すると思います。逆に鳴りすぎるので、歌物のバックで使用するにはミュートや重量のあるヘッドを使うなどして音色を落ち着かせる必要があると思います。
あまりブラシプレイなどしないので、ヘッドはREMOのピンストライプを使用しています(音色が好きなので)。
またスナッピーは本数の少ないブラスのスナッピーに変更しています。チューニングは表面均一。裏面で減衰するように調整しています。
ずっとビル・ブラッフォードみたいな音色を追求してきましたが、このスネアで大分近くなってきたかなと・・筆者の力量はご本人には程遠いんですけど。
口径が13インチという小口径にもかかわらず、深さが6.5インチという珍しい深胴のスネアがあるレコーディングカスタムの RRSだ。
13×6.5のサイズは珍しいと思うが、実は他にもそのようなスネアは存在する。
メジャーどころで言えばスリップノットのジョーイモデルのスネアだ。
詳しくは【≫ジョーイモデルPearl JJ1365Nの口コミとレビュー】で解説している。
RBS
レコーディングカスタムといえばほとんどこの RBSのバーチシェルのタイプの事を指している。
しかし、胴の深さによって使用されているラグが違う。
バーチシェル且つ、8インチの深さのもののみハイテンションラグが使用されているので間違いないように。
※表がはみ出る場合は横にスクロール可能
価格 | 48000円~ |
シェル | 100%バーチ |
シリーズ | レコーディングカスタム |
口径 | 14×5.5 (ワンピースラグ) |
口径 | 14×8 (ハイテンションラグ) |
テンション | 10 |
ハイテンションラグが採用されているレコーディングカスタムなら RBS1480を選ぶしかない。
RBS1455だと、バーチシェルではあるがラグがワンピースラグになっているので注意するように。
レコーディングカスタムのまとめ
ヤマハのレコーディングカスタムといっても、今では様々なパターンが存在する。
多くの人はバーチシェルのラインナップしかないと思っているかもしれないが、実はアルミやステンレスシェルなど様々ある。
たしかにバーチシェルでできたヤマハレコーディングカスタムは太みがあり柔らかい音色を奏でることができる。
しかし、それ以外のメタルシェルでもヤマハレコーディングカスタムの良いところを引き継ぎ、メタルシェル仕上げにしている。
あのドラマーが使っていたから絶対にバーチシェルのレコーディングカスタムを使うという固定観念を捨てた方が良い場合もある。(主にスティーブガッド笑)
今自分がやっているジャンルに合ったレコーディングカスタムを選ぼう。
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