この記事で紹介する事は DW9000に関することだ。
- シングルペダルがツインペダルか?
- DW9000のPCとXFとの違い
- どれを選ぶべきか?
など DW9000についてよく迷ってしまいがちなことや購入する前に知っておくべきことなどを解説している。
Contents
DW9000シリーズに関する用語
- DW9000PB・・・シングルペダル
- DW9000XF・・・シングルペダルのロングフットボード
- DW9002PC・・・DW9000PBのツインペダルバージョン
- DW9002XF・・・DW9000XFのツインペダルバージョン
ここでややこしいのは、シングルペダルの DW9000PB がツインペダルになった場合、「DW9002PB」になるのではなく「DW9002PC」になることだ。
XFに関しては、末尾の数字が0から2になるだけなので覚えやすい。
DW9000(シングル)かDW9002(ツインペダル)かどっち?
まず結論から言えば、シングルペダルかツインペダルかで迷っているのであれば確実にツインペダルの方をオススメする。
これは DWのフットペダルに限らず全てのフットペダルについて言えることだ。
なぜツインペダルの方がオススメなのかというと、それは大は小を兼ねるからだ。
シングルペダルで出来ることはツインペダルで全てできる。
逆にツインペダルで出来ることがシングルペダルだけではきついこともある。
ドラマーとしてより多くのフレーズはできることにこしたことはない。
また、左足のペダルを自由に踏めるようになることで、ハイハットの左足操作のテクニックもさらに向上するだろう。
だからシングルペダルを買うよりは確実にツインペダルを買ったほうがお得であるし、自分のためにもなる。
DW9000シリーズどれを買うか迷っているのであれば、まずはツインペダルを買うということに絞ると良い。
DW9000のスペック
※表がはみ出る場合は横にスクロール可能
9000 | シングルペダル |
9002 | ツインペダル |
PB | 通常のフットボード (シングルペダル) |
PC | 通常のフットボード (ツインペダル) |
XF | ロングフットボード |
カム | 可変カム |
チェーン | ダブルチェーン |
特徴 | 多彩な調整/高コスパ |
下位 | DW5000 |
上位 | ・MCD2(チェーンD) ・MDD2(ダイレクトD) |
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DW9000シリーズの仕様と特徴
可変カム
DW9000の特徴は、可変カムを採用しているところだ。
可変カムとは簡単に言えば、踏み心地を調整することができるもの。
カムの出っ張りを大きく(偏心カム)すれば少し重い踏み心地に。
カムの出っ張りをなくせば(真円カム)、軽い踏み心地になる。
ジャンルによってカムを調整する事により、よりバンドにあったバスドラを演奏する事ができる。
ビーターとペダルの角度調整
通常のペダルは、カムの部分とそれを支える棒がくっついているため、カムの角度を変えるとそれに付随してペダルの角度も大きく変更されてしまう。
しかし DW9000は、カムとそれを支える棒が独立して動くため(フリーフローティングロータードライブシステム)、ビーターの角度とペダルの角度をそれぞれ別に調節する事ができる。
ビーターの振り幅は大きく、ペダルの踏み込み深さは浅くなんていう設定も可能だ。
チェーンドライブ
DW9000シリーズはチェーンドライブ仕様だ。PC、XFなどすべてチェーンドライブである。
DWでダイレクトドライブ仕様をチョイスしたいならDW-MDD2のみだ。
詳しくは【DW/MDD2の評価と特徴!軽い踏み心地で最高のダイレクトドライブを求めるなら】で詳しく解説しているからチェックしてみてくれ。
その他にもDW9000シリーズの特徴としてダブルチェーンからナイロンベルトに変更できたり、かかとの位置の高さを調節できたりする。
DW9000の特徴を動画でチェック
DW9002PCとXFとの違い
フットボードの長さ
これらの大きな違いはただ1つ。
フットボードの長さである。
DW9002PCのほうがフットボードが短い。
DW9002XFは PC よりもフットボードが長くできている。
DW9002PCの方が先に発売されており、それをグレードアップさせたものがフットボードが長い DW9000XF となる。
フットボード長さは踏み心地が若干異なるため、好き嫌いが分かれる。
もちろんその長さや短さに付随してメリットデメリットが生じる。
どちらかといえばフットボードが長い方がグレードアップされておりメリットが多いと言えるだろう。
以下で詳しく解説していく。
軽いアクションならXF
簡単に言えばフットボードが長ければ長いほどてこの原理が働くようになり軽いアクションが可能になる。
そのため、 DW9002XF の方がフットボードが長いから PC よりも軽い踏み心地になっている。
ペダルは操作感が重要だから、踏み心地が軽いにこしたことはないだろう。
また、フットボードが長ければ長いほど、踏む位置を自由に換えられる。
たとえば、ヒールエレベーター付近のヒンジ部の近くを踏めば踏み心地は重く。
逆にチェーン側を踏み込むと軽くなる。
ただしフットボードが長い場合、チェーン側を組み込むと、踏み込み幅が大きくなるため、少し違和感を覚えるかもしれない。
しかしそれ以上に軽い踏み心地を実現できているのがロングフットボードの魅力であり、 DW9002XFの特徴でもある。
PCの場合は?
PCの場合は上記でも言ったように、フットボードが少しだけ短くなっているから、XFよりも踏み心地は若干重くなる。
しかしフットボードが短いため、踏み込み幅は少しだけ短くなるというメリットはある。
とはいえ、 DW9002PCでも高級品。
他のツインペダルよりは確実に軽い操作感を得ることができる。
それ以上に軽いアクションが可能なのは XFなのだ。
DW9000のシャフトが壊れたときは?
DWのシャフトが壊れたときもしっかりと代えの部分があるので、ご安心。
シャフトというのはdwのツインペダルのつなぐもの。
このつないでいる部分をシャフトという。
DW9002のシャフトは2種類ある。
安価なSP211
1つ目は「SP211」といって赤色がトレードマークのデフォルトシャフト。
実はこれはあまり性能が良くなくて、左足の勢いが伝わりにくいんだ。
しかし、安いというメリットがある。サウンドハウスなら6680円だ。
SP211を検索
ハイパフォーマンスのDWSP511
2つ目は「DWSP511」といって、高級なDW専用ツインシャフトだが、勢いがなくなりづらくツインぺダラーにおすすめだ。
価格は25800円とちょっと高いのがデメリット。
DWSP511を検索
いっそのことフットペダルの変更も
方法の一つとして、DW9002のシャフトを高いほうのDWSP511に変える場合、いっそのことDWフットペダルの最高級ラインである「MCD2」「MDD2」に変えてしまうのも手だ。
これらのツインペダルにはデフォルトでDWSP511が装備されているからだ。
DW9002よりも性能がよく、なおかつ最高のシャフトに変更できる。DWのシャフトの交換を考えているなら、フットペダルごと新調するのも検討する価値はある。
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DW5000より9000がおすすめ
ペダルはそれほど多く買い換えるものではない。
もし今君が DW5000の購入を考えているのであれば、9000の方をオススメする。
もちろんDW9000といっても、ツインペダルの9002を買うようにしよう。
ちなみに、9000はシングルペダル。9002の「2」ツインという意味だ。多分。
なぜ9000の方がオススメなのかというと、それは物理的な問題である。
ここで理科の勉強をする気はないから簡単に言っておく。
9000の方がペダルを動かすまでの物理的工程が2つ少ない。
だから力のロスが少なくより軽いアクションが可能である。
もちろん DW5000も良いペダルではある。
詳しくはこちらを参考にしてくれ。
≫DW-5000AD4のフットペダルの評価と口コミ!みんなの感想は?
DW9000の口コミ
プレイの幅が広がる(DW9002XF)
この方の評価
- (品質)
- (拡張性)
- (コスパ)
- (オススメ度)
購入のきっかけ
私は高校の頃軽音部に所属しており、組んでいたバンドのジャンル柄シングルペダルでは思うようなプレイができないと感じ「すぐ壊れずに長く使える、自分の特性を活かせる軽いペダル」の条件を基に探していたところこのDW9002に出会いました。
値段は高校生にしては高い買い物だと思いましたが、有名なドラマーも多く使用していることから購入を決めました。
速さに申し分なし
ライブ、練習、レコーディング等々普段ツインペダルを使わないという人でも自分のセットの中に組み込むことで今まで以上にフレージングに幅が出ます。
今まで重いペダルを使用していた方は最初慣れるまでかなり苦戦すると思いますが、一回慣れてしまえば自分の足がそのままバスドラのヘッドを叩いてるような感覚になるくらい馴染みます。
とにかく早さを求めたいドラマーは即戦力に申し分ないです。
ツービートも余裕
パンク、メロコア、メタル等、激しいジャンルでは相性が抜群です。
ツービートを叩くとき、確かにシングルペダルでも再現は可能です。けれど一打目の音が消えがちというのがドラマーあるあるです。自分ではできていると思っていてもいざ音声を確認すると全く聞こえないなんてよくある話です。
そこでツインペダルの出番です。
両足で一打ずつしっかり踏むことで音の粒が際立ち、より迫力のあるツービートを叩けます。
ビーターは好みが分かれる
DW9000に付属する純正のビーターは他メーカーのビーターより重いです。
これはかなり好き嫌いがわかれます。
ドラム仲間ともよく機材談義をしますが、この重みが好き、という人もいれば重いのが嫌いだからビーターだけ替えたという人もいます。
私は基本後者で速い曲を得意としているのでビーターはかなり軽いものを使っています。
サポートするアーティストのジャンルによっては重いビーターやウッド素材、フェルト素材等を使い分けています。
ビーターの中でも特に【kitanoチタンビーター】は相性がいいと思います。
価格は約50000円と、ドラムを始めたばかりの人には少し手が出しにくいかもしれません。
しかしそこを一歩踏み込んでみてください。自分のプレイの幅は確実に広がります。
DW9002よりもおすすめのツインペダルがあるってホント?
これはガチ。
それは「DW/MCD2」「DW/MDD2」の2つだ。
それぞれの違いはダイレクトドライブかチェーンドライブかの違いなだけ。
DW9002よりも価格は倍になってしまうが、それ以上に得られるメリットが大きい。
コスパ重視で買うならDW9002はおすすめだ。
DW9002を検索
しかし、一生もののツインペダルを購入するのであれば DW9002よりも「DW/MCD2」「DW/MDD2」の方がオススメだ。
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