ドラムの練習は難解フレーズや機材配置の最適化を行うだけではない。
それよりももっと極めて重要でドラムの土台となる部分がある。
それはリズム感だ。
リズム感を養うためには何をすれば良いか?
曲が流れているのに合わせて叩くと言うのもまあまあ効果的だが、それよりもメトロノームを使用した練習が最適だ。
一定のリズムで刻まれるメトロノームに合わせて叩くことにより、例えばそのフレーズはドンピシャで叩けているのか、少し走っているのか、またはモタついているのかがわかるようになり、改善していくことができる。
そのメトロノームの中でも今回はBOSS/DB-90 Dr. Beat(ドクタービート)メトロノームを紹介していく。
Contents
DB-90のスペック
※表がはみ出る場合は横にスクロール可能
価格 | 14000円~ |
メーカー | BOSS (ROLAND) |
テンポ | 30~250 |
ビート | 1~9 |
ビート2 | OFFまたは1~9 |
リズム音 | 30種類 |
メモリー機能 | 50 |
クリック音 | 4パターン |
特徴 | 目でわかるコーチング機能付き |
下位 | DB-30 |
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DB-90の概要
回転式で簡単にテンポ変更
ボタン式だと連打しなければならない(笑)
しかし、DB-90は黄色の大きな回転式スイッチを回すことでテンポを変更することができる。
メモリー機能
事前に作っておいたテンポをメモリー機能で保存しておけば一度電源を消しても再び呼び出すことが可能だ。
再設定をしなければならない煩わしさから解放されるのはとてもありがたい。
たとえばライブに使うときも、メモリー機能を使用すればあっという間に記憶させておいたテンポを呼び出すことができるんだ。
4種のクリック音
クリック音を選べるのは相当ありがたい。というのも、高すぎるクリック音では耳が痛いという人もいるし、逆に高いクリック音でないと聞き取ることができないという人もいるからだ。
それに加え、人間の声でカウントしてくれるクリック音も搭載されている。
「ワンツースリーフォー」と発音の良い外人女性の声で練習する事も可能だ。
リズムコーチ機能
内蔵されているマイクにより、そのクリック音と自分が叩いた音がずれていれば画面で教えてくれる。
また、 DB-90と【ローランドの電子ドラム】をシールドでつなげばより正確に判定してくれる。
MIDI端子
MIDI端子がついているため、外部の MIDI機器で作成したオリジナルの拍子を DB-90で鳴らすこともできるからライブでも大活躍。
もちろんレコーディングでも大活躍だ。
DB-90はMIDI IN端子を装備し、外部MIDI機器との同期が可能です。例えば、ライブなどのクリック音源として使用するなど、シーケンス・システムと組み合わせた演奏時に活躍します。
DB-90の特徴
視認性が高い
電子メトロノームの多くは目で見て確認することもできるが、なかなかドンピシャのタイミングを掴むことができない。
しかしBOSS/DB-90 Dr. Beat(ドクタービート)のメトロノームは大画面だからとても見やすく、耳で聞かなくても目で見ながらリズムを取ることができるから、効率的な練習をすることが可能なのだ。
目で見てチェックできるのはとてもありがたい。
イヤホンをしてクリック音を聞いているだけでは、そのドラムの音量によってクリック音がかき消されてしまうことがあるからだ。
大画面で高機能なこのBOSS/DB-90 Dr. Beat(ドクタービート)だからこその視認性が確立されている。
かなり細分化した拍も練習可能
BOSS/DB-90 Dr. Beat(ドクタービート)は超高機能だから、細かな拍まで設定して鳴らすことができるんだ。
安価な電子メトロノームの場合、表の拍しか鳴らすことはできないだろう。
しかしこのBOSS/DB-90 Dr. Beat(ドクタービート)は細く拍を設定できるもんだから、しっかりとサブディビジョンを感じ取る練習もできるんだ。
ズレてはいないけど何故かドラムのノリが悪い。
そんなノリの悪いドラマーの練習になるからこのメトロノームはオススメなんだ。
オリジナルの拍子を作成
ほとんどの場合は一定のテンポで練習する。
しかし特殊なジャンルをやっている場合その一定のリズムでは合わなくなる場合がある。
例えば変拍子の曲とかな。
そんなときにオリジナルのリズムパターンが作れるこの DB-90が非常に役に立つ。
自分の思い通りの変拍子を作り練習する事ができる。
1.2.3.1.2-1.2.3.1.2というようなリズムを作ることも可能だ。
頭にアクセントをつけることができるから、今どこを叩いているのかどうかを見失わないようにできる。
大は小を兼ねる
メトロノームと言うにはあまりに高機能すぎて、一部ではごちゃごちゃしているから購入の踏ん切りがつかないと言う方もいるだろう。
それは非常によくわかる。
しかし大は小を兼ねると言う言葉があるようにこのBOSS/DB-90 Dr. Beat(ドクタービート)にはメトロノームとして必要なもの全てをこなすことができる。
今は全く必要ない機能でも、数年後には必要になる機能とかも絶対に出てくるはずだ。
それこそ上記で言ったようなサブディビジョンを感じるための練習とかな。
DB-90のここがイマイチ
機能が逆に多すぎる
BOSS/DB-90 Dr. Beat(ドクタービート)は機能が多く非常に高機能で、できることがたくさんのこのメトロノーム。
しかし、ただリズムテンポの練習がしたいだけであれば、このごちゃごちゃした操作性は逆にデメリットとなりかねない。
どこをどうをしたら何が起きるのか。
それを把握するために、いちいち説明書を読まなければならないと言うことがデメリットになってしまうという事だ。
それに加え、このメトロノームは取り扱い説明書に分かりやすく操作の方法が書いていないため分かりづらい。
直感的な操作ではBOSS/DB-90 Dr. Beat(ドクタービート)を使いこなすことは不可能。
機材に詳しい人向けに作られているメトロノームと言えるだろう。
シンプルなメトロノームならコンパクトかつ高機能の【ドクタービートDB-30】が使いやすい。
価格も安くて練習だけならおすすめだ。
壊れそう
14000円くらいする高級メトロノーム。
その作りは堅牢に見えるかもしれない。
しかし実は持ってみるとプラスチックっぽくて少し壊れそうだ。
触った感触の素材は安っぽいが、中身はしっかりしているので安心してくれ。
BOSS/DB-90の口コミ
この方の評価
- (品質)
- (拡張性)
- (音量)
- (コスパ)
- (オススメ度)
購入のきっかけ
基礎的な練習をするときにクリックがあったほうが、正確な基準となるものができるので購入しました。
また、いままでメトロノームとしてiPadのアプリを使っていたが、操作が煩雑なのと、広告が入ったりしてうざいので、ハードウェアでちゃんとしたクリックを買いたかったからというのも購入理由の一つ。
ここがおすすめ
テンポを入力するのが、ダイアルを回すとできるというところが、すごくいいです。
以前使っていたiPadのメトロノームのアプリだと、BPMの数値をボタンで一個ずつ上げたり下げたりするのが、とても煩わしく、タップテンポもどれだけ正確なのか、いまいち怪しいのがとても嫌でした。
しかしこのドクタービートはすぐ入れられます。
クリック音も、機械的な音だけじゃなくて、古き良きメトロノーム風の音色にも変えられるので、耳が楽です。
MIDIとの同期可能
あとはMIDIの同期もできるので、使おうと思ったときに付いているのが非常に便利です。後は、細かいサブディビジョンを鳴らすこともできて、3連とか16分裏とかを感じる練習もできます。これはリズム感鍛えられます。
プラスティックのボディなので、激しく落としたりするとヒビが入ったり欠けたりするので、そこまで頑丈ではないですが、普通に使っている分には大丈夫です。
いわゆる街のリハスタには、気の利いたところだとこれが置いてあるので、もはや業界スタンダードなんだと思います。
これかTAMAのやつが置いてありますが、個人的にはこのBOSSの方が好みです。
ちなみに、ギターやベースを刺して、これ単体で音を聞いて、練習することもできます。
アンプシュミレーターがついていますが、これは簡易的でおまけ程度の感じですが。
あとはチューナーで基準音をならす機能がついていて、これが意外に便利です。音程を知りたいときに使えます。
BOSS/DB-90のまとめ
DB-90の特徴や仕様を上げていくと本当にキリがないが、ざっくり言うと上記のようなものになる。
たしかに購入価格は高いが、メモリー機能やリズムコーチ機能、MIDI端子入力による汎用性の高さを考えたら、そのコスパは抜群と言えるだろう。
正直バンドを組んでいないのであれば、ココまで必要ないのかもしれない。
しかし、バンドを組んでいて大分を本格的に行っているのであれば、ドラムの実力を上げるための効率的な練習ができるのはもちろんの事、バンドで様々な事に応用できて非常に便利なメトロノームにある。
練習だけなら【コンパクトでパターンの多いDB-30】がおすすめだ。
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