この記事では電子ドラムの防音防振マットの必要性を解説。
その防音防振マットの中でもとりわけ人気を誇っているローランドのノイズイーターNE-10/NE-1がおすすめだ
ではノイズイーターのメリットは何なのだろうか?
また2つのノイズイーターにはどのような違いがあり、どのように使い分ければよいのか?
詳しく解説していく。
Contents
電子ドラムに防音防振マットは必要?
結論から言って、電子ドラムに防音防振マットは必要不可欠である。
考えても見てほしい。
外を歩いていると、近所の家の中から掃除機がフローリングとぶつかる音は聞こえないだろうか?
また、室内で子供たちが暴れている足音は聞こえないだろうか?
電子ドラムはそれらを遥かに凌ぐ振動が出ているのである。
バスドラを踏むときなどはあえて足音を立てているのだから、その振動はかなりのもの。
ハットを踏む足音だってかなりの振動だ。
したがって賃貸にしろ、一軒家にしろ電子ドラムに対して防音防振マットは必要だ。
賃貸で電子ドラムを叩ける防振対策についての記事は以下の記事で詳しく解説している。
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「ただでさえ電子ドラムは高いのに、余計にお金がかかってしまうじゃないか!」という意見はごもっとも。
ドラムという楽器は特にお金がかかるのだ。それに加えて騒音問題も抱えているとんでもない楽器がドラムなんだ。
これに関してはしょうがない。
割り切って身銭を切って騒音対策をしなければならない。
なぜならば、ドラムという楽器を選んだのは自分自身だし、何より隣人からすればたとえどれだけ上手かろうとドラムは騒音でしかない。
以下ではそんな電子ドラムの防音・防振ができるおすすめのマットを紹介していく。
ノイズイーター「NE-10」「NE-1」との違いをザックリ
ローランドのノイズイーターには2種類ある。
防振目的で使うのは同じだが、形状に違いがあるため使うシーンが若干異なる。
簡単に言えば、NE-10マットタイプで敷くもの。
NE-1はシンバルスタンドやバスドラのレッグ部分を乗せて部分的に使用するものだ。
ポイント!
ノイズイーターNE-10のここがオススメ
NE-10のスペック
※表がはみ出る場合は横にスクロール可能
価格 | 7800円~ |
メーカー | ローランド |
縦 | 54cm |
横 | 21cm |
高さ | 3cm |
特徴 | 半球体のゴムが衝撃を分散・緩和 |
使い方 | 敷くだけ |
敷くだけで特にやることなし
当たり前だがマットということで敷くだけで簡単にバスドラの振動やハット操作時の振動を緩和してくれる。
それだけで電子ドラムの振動をカットできるの?と思うかもしれないが、それほどまでに簡単に防振できてしまうのがローランドのノイズイーター「NE-10」なんだ。
では、なぜ敷くだけで簡単に防振することができるのだろうか?
その答えは以下。
半球ゴムで独自防振
ローランドのノイズイーター「NE-10」の裏面は平面になっているのではない。
半球型のゴム素材が裏面についている。
半球型かつ弾力がある素材が、踏んだ時の衝撃を直接地面に伝えるのではなく、分散して地面に伝える。
また、地面との接地面が少なくなっていることによっても衝撃が分散されている。
ポイント!
たとえば同じ力で机を殴った場合。
グーで机をパンチした時の衝撃音と、指五本で衝撃を与えたときどちらの方が振動は大きくなるだろうか?
もちろんグーのほうがダイレクトに衝撃を与え大きな振動が出る。
しかし、同じ力でも、五本の指で机に衝撃を与えた場合あまり響かないという事に気付く。
これを体現しているのがノイズイーターなんだ。
それに加え、ゴムの中は空洞になっているから、衝撃をクッションのようにやわらげる。
分散した半球体のゴムと、空洞によるダブルの衝撃緩和で電子ドラムの振動を相殺することができるのがノイズイーターNE-10。
NE-10を検索
ノイズイーターNE-1のここがオススメ
NE-1のスペック
※表がはみ出る場合は横にスクロール可能
価格 | 1770円~ |
メーカー | ローランド |
縦 | 7cm |
横 | 7cm |
高さ | 3.2cm |
特徴 | スタンド脚部の衝撃を分散・緩和 |
使い方 | 敷くだけ |
スタンドの脚に使用可能
ノイズイーターNE-1は電子ドラムのシンバルスタンドやバスドラパッドの脚の下において衝撃を緩和させる防振材だ。
上記で紹介したNE-10は長方形のマット。
したがって横に広がる脚がはみ出てしまう。
このような時にも安心。
NE-1を脚の下に敷けばあっという間にスタンドの脚の部分の振動をカットすることができる。
ちなみにこれはNE-1電子ドラム用だから本物のシンバルスタンドには使用できない。
本当のシンバルの脚の衝撃を吸収するメリットは嫌な金属音のカットが目的。
シンバルスタンドの金属音ノイズをカットするには、NE-1ではなく「pearlのレゾリング」というものを使用する。
レゾリングの詳細
スネアの練習パッドの脚にも
スネアのスティックコントロールを練習するときはパッドを使用して練習すると思うが、その際にもNE-1を使用することができる。
たとえばスネアの練習パッド「EVANSのRealFeel」はスネアスタンドにも設置できる。
そのまま練習すると、スネアスタンドの脚から振動が伝わりうるさい。
このような練習の時にもノイズイーターNE-1は応用できる。
- pearlのレゾリングは大きめのシンバルスタンドに。
- ノイズイーターNE-1は小さめの脚に。
このように使い分けていくといいだろう。
NE-1が必要ないとき
NE-1は電子ドラムのハットスタンドの脚などに使えるが、NE-1がいらない時がある。
それは電子ドラムのハットやバスペダルがフットスイッチ式の時だ。
フットスイッチ式は二脚、または三脚ではなく、平たくなって地面に置くタイプだからこの場合はNE-1ではなく「ノイズイーターNE-10」を使用することが適切である。
NE-1を検索
ローランドのノイズイーターと合わせておすすめの電子ドラム
ノイズイーターはローランド製だからもちろん、ローラントの電子ドラムとの相性が良い。
しかし、他の電子ドラムにも使用できるから安心してほしい。
特にノイズイーターNE-10は電子ドラムを叩くことにおいて、持っておいて損はない防振マット。
ノイズイーターを検索
ローランドの電子ドラムを比較
ノイズイーターのココに注意!
たとえばハイハットのフットペダルの下にNE-10のマットを敷くとする。
そうするとフットペダルの部分が高くなってしまい、脚の部分との高さが合わなくなってしまい、バランスが悪くなる。
したがって、NE-10を敷いたときは、NE-1もあわせて購入して高さのバランスを調節しなければならなくなる点に注意だ。
NE-10を購入した時に合わせてNE-1が必要になるローランドの電子ドラムパッドは以下の機種。
- KD-140
- KD-120
- VH-13
- VH-11
上記4つのローランド電子パッドを使う時はNE-10とNE-1の両方が必要になることは承知しておこう。
基本的に防音、防振どちらかだけを対策していても他人に迷惑が掛かってしまう。