ペダルを購入するときにダイレクトドライブとチェーンドライブのどっちを選ぶかで、今後のフットワークの方針は大きく変わってくるだろう。
だからどっちを購入しようか迷う。
そこでこの記事では「ダイレクトドライブとチェーンドライブの違いって何？」という疑問を解決するために詳しく解説した。
また、ダイレクトドライブとチェーンドライブはどっちを購入するのがおすすなのかもしっかりと解説している。
Contents
チェーンドライブの特徴
チェーンドライブのメリット
ポイント！
チェーンドライブはみんなが思っている従来のペダルである。フットボードを踏むとチェーンと連動してビーターが動く仕組みだ。
チェーンドライブの特徴はとの踏みごたえにある。
チェーンドライブを持っている人に確認してみてほしいことがあるが、チェーンは完全密着して引っかかっているわけではなく、上にあげたりすると、若干浮いたりする。
この「遊び」の部分があるからこそチェーンドライブは勢い（予備動作）が生まれ一音一音が強くなることが特徴だ。
また、チェーンドライブのペダルは多くの種類が販売されており、必然的にペダルの買い替えの選択肢が広がることとなる。
逆に下記で解説するようなダイレクトドライブは少し特殊で、慣れてしまうと、一般的に下位互換に位置付けられれているチェーンドライブに買い替える選択肢は少なくなる傾向にある。
チェーンドライブからグレードアップしてダイレクトドライブに変更することはあっても、上位モデルに位置するダイレクトドライブからチェーンドライブに買い替えることはめったにないからだ。
- 一打一打をの力強さを重視した場合や
- ディスコバンドなどの四分打ち
- ずっしり感を出したい場合（音量ではなく踏みごたえ）
- 誰でも納得の踏み心地、好き嫌いが分かれない。
チェーンドライブのデメリット
チェーンドライブのデメリットとしては、パワーの源である予備動作にある。
この予備動作は、いわゆる助走的な役割をしているともいえるが、それだけ予備動作が多くなり素早いレスポンスを返し辛くなるというデメリットがある。
プログレ、デスメタル等、細かく高速なフレージングを多用しない限りあまり問題のないことではあるが、高速フットワークを必要とする場合、この予備動作は非常にデメリットとなってしまうのだ。
遊び（予備動作）やそれに付随して動作効率のロス（力ではなく素早さのロス）が生じるため、一般論で言えば最大パフォーマンス度は90％までしか出ないといえるかもしれない。
しかし、あそび（予備動作）が生まれることによって勢いがつき、力強い音を出すことができるのがメリットといえる。
また、チェーンドライブはその他の互換性が非常に高く、好き嫌いが出づらいペダルだといえる。
ダイレクトドライブの特徴
ダイレクトドライブのメリット
ポイント！
今一番来ているペダルの種類はダイレクトドライブ仕様になっているものだ。
ダイレクトドライブとは、上記での少し説明したようにビーターを動かす部分がアルミダイカストでつながれている仕様のペダルだ。
この部分がチェーンではないため予備動作がなくロスが生じなくなる。
したがって、ダイレクトドライブはフットワークを100％に近いレベルでレスポンスを返してくれることになる。
これによって、高速フレージングがチェーンドライブよりもやりやすくなる。
テクニカルなフレーズを重視していくのであれば必須のペダルといえるだろう。
また、操作感が軽くなる分、運動効率のロスは少なくなるため脚が疲れにくくなるとういうメリットもある
ダイレクトドライブのデメリット
ダイレクトドライブは予備動作がないため、動作効率がよく素直なレスポンスを返してくれるのが特徴だ。
一方で、予備動作がないとすると今度は力が生まれないというデメリットが生じてしまう。
力が生まれないといっても、本当に貧弱になってしまうのではなく、体感程度の話だ。
また、ダイレクトドライブは直接的なレスポンスが返ってくるため、チェーンドライブに慣れているなら違和感だらけになるかもしれない。
つまり、チェーンドライブとの力のロスは誤差程度であるが、レスポンスに関しては雲泥の差があるということができる。
したがって誰でも使いやすいと言い切ることができない。
好みが分かれやすいというのはダイレクトドライブの特徴でもあり、デメリットでもある。
逆にダイレクトドライブにズッポシハマる人ならばそのフットワークを120％引き出すことができるだろう。
- 高速連打向き
- テクニカルなフレーズ向き
- 動きが軽やかだから脚の疲労感が減る
- 好き嫌いが分かれやすい
決定的な違いは摩擦
【真円カムと偏心カムの違い】という記事でも同じたとえをしているが、野球で言えば、チェーンドライブの場合は勢いがつきやすいワインドアップモーション。陸上で言えば走り幅跳びだ。
ダイレクトドライブの場合は、野球で言えばコントロールしやすいが球速は落ちるクイックモーション、陸上で言えば力加減のしやすい立ち幅跳びの様だと考えることができる。
ダイレクトドライブとチェーンドライブのの決定的な違いは摩擦によるエネルギーロスの違いであり、それが操作感に大きく影響している。
一音一音を大事にしていくならより大きなエネルギーを伝えられるチェーンドライブ。
高速でテクニカルフレーズが多いなら運動効率の落ちないダイレクトドライブがおすすめできるといえるだろう。
ダイレクトドライブとチェーンドライブの違いは分かった。「じゃあ、シングルペダルかツインペダルかどっちにすればいいの？」と思うかもしれないが、これはツインペダル一択といってイイ。
シングルではできないことがツインではできるからだ。シングルを買ってから「やっぱツインがイイや」って後悔することはよくあるからな。
ダイレクトドライブがおすすめ
もちろん達人級のドラマーであれば、チェーンドライブでもダイレクトドライブでも問題なく高速フレージングをこなすだろう。
しかし、そんな達人級のドラマーはめったに存在しない。
ましてやアマチュアドラマーなんかは、こういった機材の力を借りるのも技術向上の一つと考えることができる。
これは逃げではない。
変なプライドは捨てて、確実に踏みやすいペダルを選ぶべきだ。
その中でも、高速フレージングが格段にやりやすくなるダイレクトドライブがおすすめ。
チェーンドライブに比べても力の加わり方は誤差程度でしかないが、レスポンスはダイレクトドライブが圧勝しているからだ。
以下におすすめのツインペダルの詳細記事を、ダイレクトドライブとチェーンドライブそれぞれ貼っておくから読んでみてくれ。
