DWからとんでもない名前がついているビーターが販売されている。
その名もDW/SM105ハードコアビーター。
この名前を聞くだけでも耳をつんざくようなバスドラが聴こえててきそうだ。
ではDW/SM105ハードコアビーターはどのような特徴があるのだろうか。
この記事ではDW/SM105ハードコアビーターを購入する前に知っておきたい特徴やデメリットなどを詳しく解説している。
Contents
DW/SM105のスペック
※表がはみ出る場合は横にスクロール可能
商品名 | SM105 |
シリーズ | ハードコアビーター |
価格 | 2580円~ |
メーカー | DW |
種類 | ビーター |
材質 | ウレタン/プラスチック |
音質 | バチバチのアタック音 |
特徴 | ヒット時のミュート具合の調整可能 |
付属 | ウェイト |
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DW/SM105ハードコアビーターの特徴
バチバチのアタック音
DW/SM105ハードコアビーターの最大のメリットであるのが、強烈なアタック音が得られるという事。
バッチバチのアタック音が得られる理由は、ヒットする部分のプラスチックにある。
ヒット部分が硬めのプラスチックであるため、ヒット時に強烈なアタックを得られるのだ。
しかし硬めのビーターならほかにいくらでもあるだろう。
ポイント!
上記で言った秘密とは中心部のプラスチックの周りにはウレタンになっている事。
このウレタン部分が、バスドラヘッドの振動をカットしてくれる。
「ドーン」という余計な倍音をすることで音像がくっきり現れ、「ドーン」ではなく「バチッ」となるのだ。
スネアで言ったらミュートみたいなもの。
アタックの強さ調整可
DW/SM105ハードコアビーターの嬉しいところは、自分の調整次第でアタックの強さを変化させることができること。
ポイント!
レンチで調節部分を回すことで、プラスチックの出っ張り具合を調整することができる。
たとえば、プラスチックの部分を多く出っ張らせれば(出っ張った状態がデフォルト)、ウレタン部分の密着度は少なくなるため、アタック音と倍音が多く発生する。
プラスチックの部分の出っ張りを少なくすると、ウレタン部分がバスドラのヘッドに多く密着するため、倍音の少ないアタック音が生まれる。
もちろんプラスチックの出っ張りを無くして、ヒットする部分をウレタンのみに設定することも可能だ。
このようにバスドラムの音程を自在に、そしてすぐに調整できるのもDW/SM105ハードコアビーターのメリットと言える。
軽い
DWのビーターと言えば、ペダルに標準装備されているあのバカでかい頭をしたビーターをイメージするかもしれない。
あのビーターは先端がとても重く癖が強いため、万人受けするビーターではない。
もちろんDW/SM105ハードコアビーターという名前もあってか、かなり重いビーターをイメージしているかもしれない。
ポイント!
しかしこのビーターは逆。
ハードコアビーターはとても軽いのだ。
それもそのはず。
材質の大部分はウレタン、ヒットする部分のみ丸いプラスチックでできているためだ。
だから操作感はとても軽い上にバチバチとしたアタック音を出すことができるビーターと言える。
ウェイトで調整可能
上記ではとても軽い操作感であると説明した。
では音圧に関してはどうだろうか。
軽さとアタック音、音圧を一度に実現するのはやはり物理的に難しい。
しかし、その軽さ対策をすることはできる。
ポイント!
このウェイトを使って重さを調整することで、自分が意図する音圧まで持っていくことが可能なのだ。
もちろんその分軽い操作感は失われるが、自分だけの重さを調節できるのがいい。
DW/SM105ハードコアビーターのデメリット
軽すぎる場合も
DW/SM105ハードコアビーターのメリットは強烈なアタック音とともに軽い操作感であるが、この軽さはメリット表裏一体でデメリットにもなりえる。
大迫力のバスドラ音を期待してみて購入したはいいものの、なかなか音量が稼げないという事態にもなってしまうかもしれない。
音量はマイクで対策するなどの必要がある。
大迫力の音量を得たいのであれば、DW/SM105ハードコアビーターではなく、ダンマーの赤リンゴがおすすめだ。
このビーターは操作感こそ失われるものの、アタック音と音量、どちらも稼ぐことができる。
ダンマーのビーターは一打一打のバスドラの音量を意識するには最適のビーターだといえる。
以下の記事ではダンマービーターの種類を比較しているから、併せて参考にしていただけたらと思う。
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耐久性は若干低い
DW/SM105ハードコアビーターにはウレタンが使用されている。
このウレタンがミュートしてくれて、音像がはっきりしアタック音を強調できるのだが、やはりウレタンは柔らかく耐久性が少し低い。
バスドラを踏んでいるうちにウレタンが消耗していくことで、本来の効果を失ってしまい、アタック音を生み出すことができなくなってしまう。
しかし、ドラム機材が安いサウンドハウスなら、約2500円で購入することができるため、消耗品と考えて購入するのがベターである。
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ペダルに装着して踏んでみた感想
DWのビーターは癖があるというイメージがあるかもしれないが、あのデフォルトのビーターとは真逆の特徴と言ってもいい。
先端が重く踏みづらかったものに対して、ハードコアビーターは軽くアタック音が強調される。
たしかに耐久性はDWデフォルトビーターよりも落ちるかもしれないが、その分だけ今まで実現できなかった操作感を得ることができる。
ポイント!
筆者もペダルはDWユーザーであり、どちらのビーターも試して踏んだことがあるが、格段にハードコアビーターのほうが踏みやすい。
16分の高速バスドラ連打も負担なく、今までよりも軽い操作感で踏めるようになった。
また、リバウンドも全く問題なく得ることができるため、様々な奏法にも対応することが可能だ。
しかしやはり、ウレタン部分の接地面を多くするとリバウンドは少なくなる。
また、ウレタンのみではアタック音が少なくなってしまうため、個人的にオススメの設定はプラスチックの出っ張りを大きくし、若干のウレタン部分でミュートを得るデフォルトの設定がいい。
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ハードコアビーター/SM105よりアタック音が出るビーターは?
軽い操作感と強烈なアタック、そしてアタック音の調整ができるのがメリットのDW/SM105ハードコアビーター。
では、これに勝るアタック音と軽い操作感を得ることができるビーターはないのだろうか?
DW/SM105ハードコアビーターの場合は、その軽さとアタック音はあるものの音量は稼げない。
しかしキタノのチタンビーターはとにかく軽い。
そして、シャフト部分がしなりを上げるチタンだから、高速フレージングかつ圧倒的な音量を稼ぐことができる。
また、ヒットする部分もウレタン樹脂やチタンだからアタック音も出すことが可能だ。
現時点では「音量」「アタック」「軽さ」のすべてを兼ね備えているビーターはキタノのチタンビーターのみと言える。
かなり高めのビーターだが、ハードコアビーターのように消耗しづらくかなりの耐久性もある。
以下の記事ではキタノのビーターについてまとめているからあわせて読んで欲しい。