フットペダルについているビーターはメーカーによってそれぞれ特性があり音質も違う。
その中でひときわ異彩を放っているダンマーのビーター。
この記事ではダンマーのビーター「205/206/207/777」の特徴と比較、違いを解説していく。
Contents
ダンマーのビーターとは
どんな特徴がある?
ダンマーと言えばハードヒッターに好まれて使われているビーターというイメージがあるのではないだろうか。
それもそのはず。
ダンマーのビーターで一番有名なのが爆音をかき鳴らす「赤リンゴビーター」だからだ。
赤リンゴはダンマーのビーターの中でもとびぬけて人気があり、いまなお使用され続けている人気のビーターだ。
しかし、ダンマーのビーターは赤リンゴだけではない。
以下でも解説していくがダンマーのビーターと言っても色々な種類、ラインナップがある。
とにかくアタック重視のビーターで、音の輪郭がはっきり出るのが特徴だ。
その他のビーターとの違いは?
特殊なビーターの中ではKITANOのチタンビーターがあるが、それとはまた違う。
KITANOのチタンビーターは音量が稼げるのはもちろんのこと、何より高速連打をものともしない軽さが魅力だ。
個人的な感想では野球選手のイチローというイメージだ。
走攻守が3拍子揃って高い水準でまとまっているイメージだ。
しかし、ダンマーはアタック感に振り切れている。
野球選手で言えば松井秀喜(ゴジラ)だ。
バチバチにホームランを打つけど、意外と足も速く守備もある程度こなす。
これがダンマービーターのイメージ。
ポイント!
- KITANOのチタンビーター・・・高い水準でまとまっているイチロー
- ダンマー・・・ホームランを量産、しかし守備も割とそつなくこなすゴジラ松井
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ダンマー(DANMAR)205シリーズ
205のスペックと特徴
※表がはみ出る場合は横にスクロール可能
価格 | 3480円~ |
メーカー | DANMAR ( ダンマー ) |
材質 | ウッド |
シャフト径 | 約6.3mm |
ヘッド | ・縦40mm ・周44mm |
重量 | 85g |
フィニッシュ | レッドラッカー |
205 | ベーシック |
205A | ロングシャフト |
ダンマー(DANMAR)205のラインナップは2種類。
末尾に何もついていないダンマー205は一番ベーシックなタイプ。
ダンマーのビーターのイメージである「赤リンゴ」はこの205である。
その重量は実は見た目よりも重くはなく、ビーターの中でも意外と軽いのである。
参考
- DANMAR/205・・・85g
- DW/SM101・・・102g
- PEARL/B150DB・・・92.5g
個体差はあると思うが、上記の数値を参考にすると若干軽いのがわかる。
しかし、その大きなヘッドが大きなアタック音を生み出してくれる。
ダンマービーターには205だけではなく「205A」というものがあるがこれはビーターの金属部分が長くなっているロングシャフト仕様だ。
サウンドハウスではロングシャフト仕様の205Aは販売終了しているが、AMAZONでは販売を確認している。
なお、ノーマル使用の「205」に関しては、サウンドハウスでもamazonでも現在進行形で販売中だ。
205はこんな人におすすめ
ダンマーのビーター205、通称赤リンゴはどんなドラマーにオススメなのだろうか?
もちろんそのイメージ通り、ハードヒッターにオススメである。
初めはそのビーターヘッドの大きさによるバランスに違和感を覚えるかもしれない。
したがって205を装着した時はうまく踏めない。
しかし、慣れてくるとこのバランスが癖になる。
大きなヘッドが足の体重を全て乗せ、バスドラにその衝撃を全て伝えてくれる。
赤リンゴの部分が大きなアタック音を生み出す秘訣だ。
また軽いため高速連打時も邪魔にならない。
しかしバランスが独特なため、高速連打を普段通りにこなせるようになるまでには少々の時間を要する。
自他ともに認めるハードヒッターにおすすめのビーターと言えるだろう。
しかし、マイバスドラを使用している人は注意が必要だ。
その大きなアタックを生み出すダンマー205はバスドラのヘッドを大きく劣化させてしまう原因にもなるからだ。
ダンマー205を検索
ダンマー(DANMAR)206シリーズ
206のスペックと特徴
※表がはみ出る場合は横にスクロール可能
価格 | 3580円~ |
メーカー | DANMAR ( ダンマー ) |
材質 | ハードフェルト |
ヘッド | ・縦40mm ・周50mm |
重量 | 86g~90g |
カラー | 白/紫/黒/赤/黄/緑/桃/橙/青 |
ダンマー(DANMAR)206シリーズの特徴はハードフェルトであること、そして多くのカラーバリエーションがあるという事だ。
ハードフェルトによりどのような効果が得られるのかというと、「ウッドビーターほどアタック音はいらない。柔らかさの中に輪郭をはっきりさせたい時」に使用できるビーターだ。
ポイント!
カラーバリエーションがある206は色が剥げやすいことに注意。数時間の使用で少し色が取れてしまったという声も。
しかし、そのカラフルなビーターは目立つこと間違いなし。
ライブでは観客に見えないのだが…。
マイペダルをキレイに装飾したいなら持っておいて損はないビーターだ。
206はこんな人におすすめ
ダンマー206は上記でも言ったように非常に使い勝手が良い。
ポイント!
ウッドビーターのようにバチバチにアタックを強調してしまうと、さすがにうるさすぎるという時はないだろうか。
でも、このアンサンブルではフェルトでは弱すぎる。
そんなジレンマを解消してくれるのがダンマー206なんだ。
しかし、どちらかというとややアタック寄りに調整されている。
さらにハードフェルトはウッドビーター「ダンマー205」の様な衝撃は生まないから、バスドラのヘッドの消耗は抑えられる。
また、以下のような使い方もできる。
それは余っているペダルに取り付けてインテリアとして飾っておくという方法だ。
ペダルを買い替えたはいいものの、その辺に無造作に置いているくらいなら、数千円払ってインテリアとしておくのもかなりアリだ。
インテリアとして置いておくなら、フェルトの消耗もない。
とにかく適度になアタック感と柔らかさを持ったビーターがイイと言う人にダンマーの206はオススメ。
ダンマー206を検索
ダンマー(DANMAR)207TA
※表がはみ出る場合は横にスクロール可能
価格 | 3580円~ |
メーカー | DANMAR ( ダンマー ) |
形状 | 円錐 (先端のほうが細い) |
モデル | トミー・アルドリッジ |
仕上げ | ラッカー |
ダンマー(DANMAR)207TAはウッドビーター。
ではダンマー205とは何が違うのであろうか。
それはヘッドの形。
ダンマー207TAの場合はキレイな円柱ではなく、若干トップにかけて先が細くなっている円柱形となっている。
ダンマー207TAとの語尾にTAとあるようにこれは「Tommy Aldridgeモデル」だから。
トミー・アルドリッジは初期のオジーオズボーンやホワイトスネイクに在籍していた偉大なドラマーだ。
ナチュラルな木目、ラッカーで仕上げたのがダンマー207である。
ダンマー207TAを検索
ダンマー(DANMAR)777
※表がはみ出る場合は横にスクロール可能
価格 | 3980円~ |
メーカー | DANMAR ( ダンマー ) |
材質 | ラバー |
形状 | スケートローラー |
これは上記の表にあるようにスケートローラーのタイヤをビーターにしたものである。
しかしスケートローラーをビーターにしたネタ商品というわけではなく、しっかりと音を鳴らすことができる。
その材質はしっかりとしており、柔らかくなく結構硬い。
硬質ラバーで耐久性抜群、しっかりとアタック音を出すことができるのが特徴のビーターだ。
ポイント!
ダンマー205(ウッド)とダンマー206(ハードフェルト)のちょうど間に位置するビーター。
ダンマー206では少しアタック感に欠けるという場合に使える。
しかし、そこまでアタックを求めるならいっそのこと赤リンゴ(ダンマー205)でいいような気もする。
しかし、ビーターの見た目はスケートローラーそのものなので対バンの目を引くどころか、自分自身も満足感も得られる優れもの。
もちろんゴム製のビーターだから、フェルトよりもそしてウッドビーターよりも耐久性が高い。
ダンマー777を検索
ダンマーのビーターの種類(DANMAR205/206/207/777)まとめ
ダンマーのビーターといっても色々な種類があって、それぞれ特性があるといくことが分かった。
以下ではそのダンマーのビーターの種類のおさらいをしておこう。
- DANMAR205・・・赤リンゴ。ウッドビーターで強烈なアタックを生み出す。
- DANMAR206・・・ハードフェルト。アタックは出るが柔らかさもある。カラーが豊富。
- DANMAR207・・・ウッドビーター。トミー・アルドリッジモデル。先端が少し細くなっている。
- DANMAR777・・・硬めのゴム。スケートローラー。
この中でも特に尖った性能を持っているダンマー205(赤リンゴ)がおすすめ。
強烈なアタックを生み出すことができるからだ。
ビーター界のホームランバッター的存在だ。
一方でKITANOのチタンビーターが高い水準で高得点をたたき出すイチロー的な存在。
どのビーターにしようか迷っている場合は、以下の記事でキタノのチタンビーターのレビューをしているから、ぜひ参考にしていただきたいと思う。