ドラムはバンドの中で最もハードな印象がある。大きく首を振って振りかぶってフルショット。
これだけ多くの運動量があれば、ドラムでダイエットできるのではなかろうか?
多くの人がそう思うかもしれない。
でも「ドラムでダイエットができるならこれを機に始めちゃおっかな♪」って人はちょっと待って欲しい。
以下の内容をしっかりと読んで、ドラムを始めるのか始めないのかをしっかりと考えなければならない。
Contents
ダイエットと言っても幅がある
まず解決しなければないらない問題はダイエットという言葉は人によって幅があるということが。
- たとえば、90㎏から60㎏に落としたいという人。
- 65㎏から60㎏に落としたいという人
- 太らないように体重を維持したい人
ダイエットという言葉でも人によってはこれだけの差があるんだ。
だからドラムをダイエット目的に始めるにもこのような認識を明確にしなければならない。
ビートドラムダイエットとドラムは別物
多くの人が勘違いしているかもしれないが、「ドラム」と「ビートドラムダイエット(BEAT DRUM DIET)」は違う。
ビートドラムダイエットを、ドラムのビートを刻みながら行うダイエットだと思っているかもしれないが、それは全く持って勘違いなのである。
ビートドラムダイエットはエクササイズのようなもので、ドラムスティックを使用してエクササイズをするものだ。
決して太鼓を使用して行うダイエットではない。
ちなみにドラムスティックを使用しない「ビートドラムダイエット(BEAT DRUM DIET)」もあるらしい。
ダイエットしたならドラムでというよりも、「ビートドラムダイエット(BEAT DRUM DIET)」をした方がはるかに効率が良いだろう。
ドラムはガッツリダイエットに向かない理由
消費カロリーが少ない
そもそもドラムは大きな動きに対して消費カロリーは少ない。
ドラムの消費カロリーは【イートスマート】というサイトで詳しく計算できる。
またウォーキングの消費カロリーは【CASIOが提供するKeisan】というサイトで詳しく計算可能だ。
今回はこれらのサイトを使用させていただく。
たとえば90キロの体重の人が60分ドラムを叩くとおおよそだが、消費カロリーは253kcalになる。
おそらくドラムでじんわりと汗をかくのであれば、ロック以上の激しさが必要になる。
一方で90キロの体重の人が60分ウォーキングをした場合は284kcalにもなる。
これはかなりゆっくり歩いた場合だ。
ポイント!
これを考えるとやはりドラムはかっつりダイエットには効果的ではないといえる。
しかし、消費しているカロリーがあるのは事実。
ジャンルによる
ドラムの消費カロリーも実はジャンルによる。
ドラムと言えど、ジャンルは様々でテクニカルでめちゃくちゃテンポが速いメタルから、バラードまである。
無論、バラードでは運動の一つにもならない。
全く汗をかかないから、ゼッタイにダイエットにもならない。
ドラムでダイエットを考えているなら激しめのジャンルをやらなければならないんだ。
ドラムでダイエットをするために自分の知らないジャンルの曲を選択して、さらにはテクニックも磨かないといけないというこの苦行。
ドラムで楽しんでダイエットしようなんてやはり効率が悪い。
ドラムがうまくなると疲れない
ドラムを始めたての頃は疲れるかもしれないが、ドラムがうまくなるにつれて、次第に疲れない叩き方になる。
その理由はドラムを叩く基本として、脱力が挙げられるからだ。
たとえば2回叩くところを、力を抜いてうまくリバウンドを活用し高速で2連打するというようになる。
ダイエットをすればするほどドラムはうまくなっていき、それに反比例してどんどん疲れなくなってしまい、消費カロリーも減っていく。
ドラムダイエットにはこのようなジレンマが発生してしまうのだ。
多くの人はフルショットできない
ドラムの一番の問題としては騒音である。
ドラムを叩くとその大音量で近所迷惑になってしまうだろう。
それがフルショットであればなおさらだ。
したがってスタジオに入るか、電子ドラムを購入するかしか選択肢が無くなってくる。
とはいえ電子ドラムと言っても、叩いたときの振動で近所迷惑になることもある。
だからそもそもドラムはダイエットに向いていないんだ。
ドラムで得られるものは?
腕痩せ
とはいえドラムでもある程度の消費カロリーと、筋肉への刺激はある。
筋肉への刺激があるということは、ダイエットにはならないものの、引き締める効果はあるといえる。
実際に俺自身も腕はかなり引き締まっている。何なら筋肉がめちゃくちゃついている。
その他多くのロックドラマーの腕を見てみるとしっかりと腕に筋肉がついているのがわかる。
細身なのにこれほどまでに引き締まっている。
そして今日の萌え。
筋肉ひろさんです。
肩の筋肉、やっば。#yukihiro#萌えの自給自足#虫刺されも萌え pic.twitter.com/ei3jMu1HnX— 🌈yuki@ACIDANDROID LIVE 2020 #1🌈 (@yukicoDX1018) August 6, 2019
これはロックジャンルをやっているから筋肉がムキムキになっていくのだが、引き締めだけを狙っていくなら何もロックをやる必要なんてない。
ある程度の腕のしなりを聞かせて打っていれば適度な刺激を与えることはできるだろう。
しかし、効果は保証できない。
軽い運動
ドラムは体の筋肉に作用するだけではない。
心もスッキリする。(はず。)
神楽坂こころのクリニックでは運動について以下のように見解を述べている。
さまざまな研究がされていますが、運動がうつに効くかどうかはまだはっきりとはしていません。
運動そのものの効果は、他の病気の治療をみても明らかですので、しないよりはした方が良いことに間違いないでしょう。
ハッキリと研究結果は出ていないものの、多くの症例から運動は良いという結果が見えているという。
うつ病になる原因として、神経伝達物質のひとつであるセロトニンの分泌が少ないのではないかといわれており、筋肉にあまり負担をかけない有酸素運動はセロトニンの分泌を促進させることが分かっています。
出典:神楽坂こころのクリニック
したがって比較的緩やかな曲でも、ゆっくりと運動を続けることで心の部分が癒されていくかもしれない。運動と好きな曲のダブルの効果だ。
また軽い運動も、よく眠ることができるようになるから、規則正しい生活ができる。
食べすぎとかいう類のドラムダイエットではなく、精神的な面が原因で太ってしまっていた場合、ドラムでストレス解消したら痩せるということがあるかもしれない。
ドラムでダイエットではない!ドラムをしていたら痩せたが正解
ここまで説明してきて、ドラムでダイエットをするとこはあまりおすすめできないという事はお分かりいただけただろうか?
したがって本気のダイエットをするのであれば、ウォーキングなどの運動をオススメする。
ドラムも消費カロリーはあるが、あくまでドラムを楽しんでやっていた結果、痩せたというのが正解である。
電子ドラムでも適度な運動になるのは間違いない。
無論、ぐうたらしているだけならば、電子ドラムでも叩いていたほうがよっぽど体型の維持になるであろう。
ドラムダイエットの効果についてのまとめ
ガッツリダイエットではない人、あくまでもドラム主体でついでに痩せられたらいいなって人はドラムダイエットに向いている。
いや、ダイエットと言うかむしろエクササイズの範囲だ。ドラムエクササイズ。
- 楽しんで引き締める
- 現在の体重をなるべく維持したい
- 散歩や筋トレではすぐに飽きてしまう人
この程度であればドラムエクササイズはオススメだといえる。
また、自宅で叩くなら生のドラムはうるさすぎるから、電子ドラムの購入がおすすめだ。
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